【大阪】金型製作の相談のポイント！金型の処理について

使用期間を考慮しているのか

金型が使用できる期間は製品によって異なります。例えば試作品であれば、100ショット程度の耐久性になりますが、量産用の金型では長く使用できるものが少なくありません。中には、10年以上使用できるものも存在します。

量産用で耐久性を持たせるためには、金型材質を耐久性の優れているものにして、そしてショット数を考慮しながら選ばなければいけません。ショット数とは金型を使用して成形をする回数の事で、ショット数が多い金型は耐久性が優れているものがよいとされています。

予算について

金型製作では顧客のニーズに合わせて金型製作をするため相場がわかりにくく、どのように予算を組めばよいのかと悩む方も少なくありません。金型製作では、製品の「形状」「サイズ」「材質」「個数」「要求精度」「納期」の条件が揃ってはじめて価格が計算できます。

金型業者に依頼する際には、まずは予算を明確に決めて、金型の基礎知識を身につけて見積もり依頼をするのがおすすめです。

業者選び

金型製作において業者選びはとても重要と言えます。これは、金型製作では経験や熟練の技術が必要になる作業になり、職人のスキルによって製品の質が違ってくるからです。

業者を選ぶ主な方法は以下のとおりです。

・インターネットで探す

広告を出している業者がどのような業者なのか、インターネットで確認して下さい。

・部品業者からの紹介で選ぶ

製品自体はよいものを製造している業者が多いですが、部品業者に紹介料を支払う事が多いため、相場よりも高くなってしまう事があります。

・海外の業者に依頼する

価格も安く製品自体には問題がなくても、希望を伝えるためのコミュニケーション面では不安が残ります。

3つの成形方法

・射出成形

プラスチック用の金型の中で、最もポピュラーなのが射出成形です。射出成形とは、加熱して溶かしたプラスチック（樹脂）を射出圧力によって金型へ注入し、冷却をして固めたあとに金型から取り出す方法です。注射器のようなもので金型に流し込む様子から、「射出成形」と呼ばれています。

圧縮成形

プラスチックの成形法としては最も歴史が古く、熱硬化性プラスチックの基本成形法です。また、成形法が単純なので金型製作費を低く抑える事ができ、金型内の隅々まで高圧力を加えられるために、肉厚で高密度の製品の製作が可能です。

真空成型

熱を加えて柔らかくした板状のプラスチックや樹脂を、型に合わせて真空成形します。真空成形では原材料の持つ性質や形状を変えて、真空状態になるまで吸引をするため、複雑な形の製品を製造する事が可能です。

処理のポイントとは

金属の性質を変える処理法には、熱処理と表面処理の2つの方法があります。

・熱処理

熱処理では内部の組織を変化させて素材の持つ、様々な特性を引き出します。熱処理は、アルミや銅を使用した製品を中心に、自動車や航空機の部品によく使用されています。

・表面処理

表面処理の代表的なものに、メッキと化成処理があります。
メッキ処理は金属の表面を他の金属の薄膜で覆い、さびを防ぎ見た目を良くします。

一方で化成処理は、化学的に金属の表面を改質して、様々な機能を持たせる方法です。リン酸塩皮膜などを使用して化学的に金属の表面を改質して様々な機能を持たせているため、厳しい天候で使用する自動車や建設機材の部品に使用されています。